プロセス内容
計測対象:
プラントのエネルギー効率向上を目的とした流量(マスフロー)算出のための、流速計測
計測箇所:
曝気槽への給気パイプ、または散気管
計測範囲:
計測箇所やパイプラインに応じて数m³/hから最大10,000 m³/h
パイプラインはDN32より小さいものからDN1000を超える大型のものまで多岐にわたる
プロセス圧力:
通常0.4 – 0.6 bar
プロセス環境:
一般的には屋外の非危険区域やプラントの機械室に設置
アプリケーション
多くの公営下水処理場では活性汚泥法を採用しています。この方法ではポンプで空気を曝気槽に送り込んでスラッジに通気し、分解処理を早めています。
スラッジに十分な空気を送り込めるよう、曝気槽は巨大なファンを備えているので多量のエネルギーを必要とします。スラッジ曝気に使う空気を送り出すのに下水処理場の電力の大部分が使われていますので、自治体の電力消費量はかなり大きいです。したがって、節電の余地も大きいと言えます。
スラッジ曝気処理に必要な空気量は、曝気槽の水質汚染レベルと水量によって決まります。空気量の制御は実流量を測定して行うとされています。空気量に応じてファンを制御するため、流量測定によってプラントのエネルギー効率を向上させることが可能になるのです。
メリット
安全性
どんな天候でも安全で即応性に優れた計測が可能です。
経済性
オプションの½“ブッシングを使えばボールバルブにも設置できます。
データ転送:
流量/マスフロー/流速/温度に対応する2種類の4-20 mAアナログ出力に加え、リミット信号または積算用パルス信号のデジタル出力を備えています。